M R協会の認定試験の概要

M R協会の認定試験の概要

認定試験の概要について

講座でトレーニングした内容に関する面接等の実技能力を客観的に評価し、協会が資格を認定するサービスを、会員向けに提供しています。
当協会が認定試験を実施する背景には、一般的なカウンセリングなどの学習が理論に偏りがちで、「頭では理解しているが、実際はそのようにできていない」人が多いのではないかという危惧があるからです。私たちの実践は、単なる理解にとどまらず、実技として「できる」ことが必要です。そこで、会員の希望者に対して、講義内容に基づく視点で実技能力をチェックする機会を提供することにしました。
また、せっかく講座で勉強しても、カウンセリングの現場は、自ら求めてもなかなか得られるものではありません。実践の機会がないと、学んだことを忘れてしまったり、継続的なスキルアップの意欲が薄れてしまいがちになります。そこで、このような認定試験の機会を、学習の動機としても活用していただきたいと考えています。
以下のページもご参照ください。
 

認定試験を受けるにあたっての注意事項

当協会の資格は、カウンセリングや支援の成功を保証するものではありません。会員の自己研鑽のためのものです。
また、このような試験制度には、不十分な点がつきものです。
そもそも本来、人の支援に固定のルールがあるものではありません。支援のやり方は個人ごと、支援の場ごとに異なるでしょう。M R協会の提示する方法が、会員の実践の場の実情にそぐわない技術である場合もあるでしょう。 そしてその視点からの実技試験を受けると、ご自分の思ったような評価が得られないことも考えられます。特に、ある一定の実践の場を持ち、そこでの実績を積んでいる人ほど、協会の認定試験結果に納得できないかもしれません。
協会の認定試験は、皆さんの総合力を評価するものではありません。協会で提示した基礎的事項をチェックするものです。しかも「守、破、離」の例えで言うと、「守」の段階の試験です。それぞれの実戦経験をお持ちの方は、すでにご自分なりに「破、離」の域に達している方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、もし本協会の認定で十分な結果を得られなくても、自信を落とすことなく、日々の実践に、当協会のお伝えした知識や技術を生かしていただければ幸いです。
また、CPS 認定試験の実技時間はわずか 20分です。一時間のカウンセリングのどこかの部分を切り出して、 20 分間だけロールプレイをしてもらう形です。さらに、試験員が同じ部屋にいるというのは、実際のカウンセリングの場とは異なる雰囲気や余計な緊張を与えてしまうでしょう。日ごろのご自分の実力を十分に発揮できない方もいらっしゃいます。
このように協会の認定は、受験者の現場での総合力を完全に評価する場には至っていません。協会で普及している内容が実際に実技として表現できるかどうかのみを評価するものです。その点を十分ご理解いただいたうえで、ご自分の「自己研鑽」の目的と割り切って、この認定試験をご活用いただきたいと思います。

認定資格のキャリアパス

以下はCPS(クライシス・ピア・サポーター)から上位資格(MRI、MRSI)を目指す場合のルートを示したものです。
CPSからMRI・MRSIへのキャリアパスの図
CPSからMRI・MRSIへのキャリアパスの図