<ニュースリリース>クルードラゴン 5 号機搭乗の若田光一宇宙飛行士の精神心理支援業務に協力(2022.10.04掲載)

2022年10月04日

【ニュースリリース】
クルードラゴン 5 号機搭乗の若田光一宇宙飛行士の精神心理支援業務に協力

夢と気持ちと宇宙をつなぐ MC3(Message Control based Crisis Counseling)

2022年10月、若田光一宇宙飛行士はスペース X 社クルードラゴン 5 号機に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を行います。特定非営利活動法人 メンタルレスキュー協会は、若田宇宙飛行士の長期滞在ミッションにおいて、健康管理運用業務のうち精神心理支援業務に参加しています。

 

 
■若田光一宇宙飛行士ミッションで協力するビジネスパートナーとその役割

有人宇宙システム株式会社 宇宙飛行士の健康管理運用業務の実施・とりまとめ
大妻女子大学 宇宙飛行士の栄養指導を担当
エームサービス株式会社 宇宙飛行士の栄養評価を担当
セントラルスポーツ株式会社 宇宙飛行士の最大酸素摂取量測定を担当
特定非営利活動法人メンタルレスキュー協会 宇宙飛行士の精神心理面談を担当
エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社 宇宙放射線による被ばく管理運用を担当
宇宙技術開発株式会社 宇宙食・生活用品関連業務、精神心理支援を担当

■日本人宇宙飛行士ミッションの健康管理運用業務概要
ミッション任命後の宇宙飛行士に対しては、各種訓練・ミッションを無事遂行するための健康管理が行われています。 ISS 長期滞在中は、微小重力、閉鎖隔離、宇宙放射線被ばくなどによる健康影響リスクを最小化するため、地上から健康状態のモニタや評価および対策が行われます。帰還後は、日常生活への早期復帰と飛行前の体力水準への回復を目的としたリハビリテーションが計画的に行われます。

■本業務における役割
メンタルレスキュー協会は、2021 年4 月~2024 年3 月までの期間、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)が国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注した契約業務「ISS 日本人宇宙飛行士健康管理運用業務」のうち、 精神心理支援業務に参加しています。

■特定非営利活動法人 メンタルレスキュー協会について
メンタルレスキュー協会はクライシス場面(惨事対応、自殺企図対応)で活躍できるカウンセラーを育成することを主目的に、特定非営利活動法人として 2009 年に設立されました。主には、クライシスカウンセリングに関する講義と資格試験を提供しおり、これまでに、1500 人以上のカウンセラーにクライシス・カウンセリングスキルをトレーニングしてきました。
また、当協会は、個人・企業へのカウンセリングを提供するとともに、市町村などのゲートキーパーや各企業などのメンタルヘルス教育などに講師を派遣しています。
さらに、企業等からの事故や自殺後の組織的心理支援の要望に応え、対応チームを派遣しています。 東日本大震災の後の日本赤十字社本社へのサポートや事故後の航空会社へのサポート、悲惨な環境から帰国した国境なき医師団・過酷な環境へ渡航そして現地で惨事に遭遇した独立行政法人国際協力機構へのケア、大学の自殺後の対応などの支援を行ってきました。