平成30年度MRC認定試験における主任試験員講評

平成30年度MRC認定試験における主任試験員講評

平成30年4月7・8日MRC認定試験における主任試験員講評

今回の試験について下園MRSI(主任試験員)より講評をいただきました。皆さんの今後の参考になさってください。   30.4.12 認定部
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毎回思うことですが、試験に臨むときは、それまでの講座や勉強会のときとは比べ物にならないほど、それぞれの皆さんのレベルが上がっています。これこそ、当協会が認定試験を設定している目的です。
残念ながら不合格だった方も、本当に「もう少し」のところまで来ています。あるいは本来の実力が当日に発揮できなかったという感じの方もいらっしゃいます。
実践的なスキルを上げるには、とにかくトレーニングの回数が必要です。失敗し、修正する。失敗がないと成長はありません。ぜひ、次回またチャレンジしてください。
合格者、不合格者問わず、今後の更なる上達のために私が気づいた点を記載します。
 
1 自分のテーマとの取り組み
人にはそれぞれ性格や、行動パターンがあります。それが、相手に対して知らず知らずのうちに悪い印象を与えてしまっていることもあるのです。基礎講座で勉強した裏メッセージというものです。例えば、コンサルタントをしている人は、どうしても主体的に考え、答えを提示する行動パターンが見え隠れしてしまいます。他人に対しいつも明るく、気さくに接ししている人は、クライシス場面でも、どうしても明るさや元気よさ、会話(展開)の速さが出てしまいます。
基礎講座の中で「メッセージが出やすい順番」というスライドがありますが、そのトップにあるのが、価値観。やはり、メッセージコントロールは、すべての基礎になります。ご自分の癖の修正は、かなりの意識と時間がかかりますし、いったん修正したと思っても、すぐにまた表れてしまいます。一回の失敗や指摘にめげずに、「これは私のテーマ」と認識し、じっくりと修正していきましょう。
 
2 支援目的調整面接の位置づけ
支援目的調整面接の位置づけを少し誤解している人が多かったようです。試験の設定にあったような、「当日に現場の担当者と行う支援目的調整面接」は、チームが白紙的に考察してきた支援目的やメニューを、当事者とともに、しっかり調整し、当事者のニーズに合うようにアレンジするためのものです。ところが、「白紙的な考察を当事者に納得してもらう、許可してもらうための面接」だと考えている方が多かったように思います。
プロとしてこちらの考察はしっかり説明しますが、相手のニーズや、事故後の変化などをきっちり聞いて、本当に相手にとって役に立つ支援をしたいものです。
ただ、そのためにも、担当者に味方を感じてもらわなければなりません。MCを駆使し、体験を聞き、当事者の苦労のねぎらうのは、調整面接をより効果的にするために忘れてはいけない手順であることに変わりはありません。
 
3 状況に応じた展開
クライシス現場は、一回一回特別です。上級で習った「バリア病E預金ミカタ」(これは特に個人上級で詳しく勉強します)をしっかり意識して、この現場、このクライアント、に適した対応をしなければなりません。例えば今回は、事件の後2週間で、ファーストショックの回避(その場に近づけない)ことが特徴的な症状でした。その症状から「退職したい」と思っている従業員がいる。それを何とかしたい。これが支援目的になります。ですから端的には、回避の症状に対し、無力感対策の7手順で説明し、退職については、「まだ保留しておいてください」とお願いすればいいのです。
ところが、ファーストショックの中の「茫然自失・パニック・感情のマヒ」の説明やセカンドショックに多くの時間を割きすぎたりすると、不安情報が大きくなり、逆に退職の方向に向かいやすくなってしまいます。
私たちには、何かを学習すると、全部説明しなければならなない、正しい知識を教えたい、という発想が沸きます。学校の試験では、それが問われました。ところが、現実の場面での情報提供は、取捨選択した「適切な情報」を、ピンポイントで説明することが必要です。MRCの認定試験でも、そこが求められます。
また、「このミニ講義で気分が悪くなることもあります」という案内や、亡くなった方への「ご冥福を祈ります」も、それがむしろ違和感になることもあります。今回のケースでは、逆に「そんな怖い話をされるのか」とか、「知らない人のことをお悔やみされても…」と受け取られがちです。これもパターンではなく、状況に合わせて取捨選択して使えるようになりたいものです。
 
4 事例と比喩をさらに練習
MRCは、現場での説明力が問われますが、中でも説得力のあるツールが「事例」です。比喩はかなり上手に使えるようになりましたが、事例は奥が深いのです。例えば今回のケースで、惨事後ミーティングというツールを説明するときに使う事例は、やはり、「回避の症状があり『退職したい』という方がいたが、惨事後ミーティングで、みんなが同じ症状を訴えた。そのあとその症状について“期間限定”“理由がある”という説明をしたところ、数名が落ち着き、怖さを軽減する対策をみんなで話し合ったところ、全員で頑張って乗り切ろうという雰囲気ができた…」という構造の事例を使いたいものです。
講座の中でも強調しましたが、現場での事例は、学会用の事例ではなく、物語の形をしたプレゼン、なのです。基本の事例をその時のニーズに応じて、アレンジした創作事例でいいのです。事例を入れることができるようになったら、ポイントが合う事例を創作できるようにさらに練習しましょう。特に、講座や勉強会で紹介して、他の皆さんから評価の高かった事例をお持ちの方が、試験のシナリオの特性に合わなくても、その得意の事例を使ってしまう傾向があります。事例はTPOです。万能の「良い事例」はないのです。
 
5 ファーストショックとセカンドショック
この二つの区分があいまいな方が多かったように思います。回避・侵入・過覚醒は、ASRという呼び名があります。協会ではあえてそれを使わないのは、惨事後に会うクライアントは、ASRの症状だけで苦しんでいるわけではないからです。パニック、茫然自失、感覚のマヒが起こった自分に驚き、ASRの症状に第2の無力感を感じ、直後から自分を責め、周囲に対しても過剰な不安を抱きます。アドレナリンが出ているので疲労感は感じにくいのですが、疲労もしています。この実際のクライアントに起こっている最初の苦しさを「ファーストショック」と呼んでいるのです。ですから、無力感、自責感、不安感、(隠れた疲労感)は、出来事以降、かなり早い段階から存在することをしっかり認識してください。
セカンドショックとは、ファーストショックのうち、4つの痛いところが拡大して長期間継続していくことです。
基礎講座で紹介したファーストショックとセカンドショックのスライドが、皆さんの誤解を生んでいる部分もあります。今回発売される教科書では、このあたりのことがしっかり記述されていますので、ぜひ参考にして下さい。

平成30年8月11日MRC認定試験における主任試験員講評

今回の試験について下園MRSI(主任試験員)より講評をいただきました。皆さんの今後の参考になさってください。   30.8.16 認定部
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今回4名の方がチャレンジしていただき、4名が合格されました。今回も、直前の勉強会のときとは比べ物にならないほど、それぞれの皆さんがレベルを上げて受験してくださいました。とても頼もしく思います。
今後の更なる上達のために、気づいた点を記載します。
 
1 パターンで対応しない
基礎講座では、まずパターンを学習し、上級講座では、状況に応じた対応ができるように練習しました。ただ、上級講座でも、練習の制約上、同じような事例が多くなり、どうしてもパターン化の傾向が出てきます。 例えば、MRC試験の情報提供という場面では、どうしてもファーストショック(FS)の症状を7つのステップで説明していくパターンが多くなります。もちろん「無理もないよ」というメッセージによって、無力感対策はできます。
しかし、今回は、従業員の一部しか現場を体験していないという状況。この状況の中で大半の従業人が一番知りたいのは、「なぜこんな事件が起こったのか」ということです。支援戦略の中で、「情報で癒す」ために、素朴なQを考察した際、でまず出てくるのは、このQであるべきです。そうすると、支援当初の説明では、支店長からの「事件の概要説明」を入れていくべきです。当然、支援目的調整面接で依頼しなければなりません。
また、事件の概要説明の後に、FSの症状を説明するときも、単に「7つの手順」で、パターン化された説明するのではなく、今回の支援目的の一つである「離職防止」につなげるように説明しなければなりません。(逆に言うと、7つのステップ全部を説明することもないのです。7つのステップは、個人カウンセリングの時のコツです。)例えば、「このようなショックな出来事があると、多くの人が動揺し、疑心暗鬼になって、会社を辞めたくなることがあります。~(事例の提示)~。ただ、このような反応(FS)は、時間とともに落ち着いてきます。先の事例でも、直後に勢いで退職した方は、しばらくしてから、退職したことを大変後悔していたのです。」と説明します。
また、現場にいた方が数名しかいない状態で、全員に対しFSを説明する意義としては、「現場で対応した方は、このような症状が大変強く出ています。これを紹介したのは、皆さんが仲間として、同僚の今の状況を温かい目で見守っていただきたいからです」などと説明するべきです。
このような現場に応じた説明ができるように、戦略的な視点、想像力を鍛えていきましょう。そのためには、協会の実際の支援に積極的に参加すること、総合実習に参加すること、上級組織3を再受講することなどの研鑽を継続してほしいと思います。
 
2 支援目的調整面接で聞くべきこと
支援目的調整面接では、支援メニューを現場のニーズに合わせていかなければなりません。先方の希望だけを受けるのではなく、専門家として、このようなケースでは、白紙的にどのようなリスクがあるのか、そのためにどのようなケアの手段があるのかを説明していく必要があります。
そのためには、例えば今回のケースであれば、事件の概要だけでなく、事件の経緯について従業員はどこまで知っているのか、従業員は相互に交流する機会があるのか、どのようなうわさが広がっているのか、離職したいと言っている人はどのような発言をしているのか、従業員の年齢、性別、職業意識などの特性…などの情報を積極的に聞いていく必要があります。
 
3 言葉を大切にする
クライシス現場では、クライアントの皆さんは大変、敏感になっています。今回は、お子さんが脱水を起こして死にそうになった事件。「脱水」といいう言葉に過敏になっていることが予想されます。アルコールの睡眠に及ぼす効果を説明するとき、「脱水になり、睡眠が浅くなる」と説明すると、「脱水」という言葉だけに反応して、つらいイメージを喚起させてしまう可能性を意識してほしいと思います。

平成30年12月8日MRC認定試験における主任試験員講評

今回の試験について小野田MRSI(主任試験員)より講評をいただきました。皆さんの今後の参考になさってください。   30.12.16 認定部
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皆さん、CPSを合格した時から比べると、とても実力がついています。また、仙台受験者の方は毎月自主勉協会を重ねていることも1つの要因だと思いました。
以下、今後のトレーニングの参考になるポイントを記載します。
 
1.メッセージコントロールパターンで対応しない
① 5ステップ(非言語で伝える)
今回は、かなり多くの方が5ステップを上手に駆使して味方になれていました。また、表情もCLの話の内容に上手に合わせて聴くことができていました。審査員としても、それを間近に感じることができ、改めてMCの重要性を認識いたしました。この表情を十分に使うこと、うなずきのタイミング・大きさ等によって、CLはその場の安全感・安心感が感じられ、2人の関係性がとても良好になります。そして多少説明がわかりづらくても、私を大切にしてくれている=この人は誠実で悪いようにはしないということが伝わっていきます。これはカウンセリングにおいてとても大切なことです。そしてベテランになっても一番大事なツールだと思ってください。
② 言葉で伝える(言語で伝える)
その反面、言葉で使い方が少し雑な印象を持ちました。
「そういうことなのですね。」「こういう風にすれば・・・。」と丸っとまとめて伝えてしまう。
<例>
課長:「そんなときなのに頭は冷静で、色々指示を部下にだし、てきぱきと動いて、私はなんて冷たい人ではないか・・・とここのところ思っています」
CO:「課長はそう思われているのですね」
 
このように、丸っとまとめてしまう。そうすると距離感が出てしまいます。これを、
 
CO:「課長は、部下が大変なことになっている、苦しんでいることが十分にわかる状況だったのに、自分は冷静に指示をだし、てきぱき動いて、なんて人として冷たいのだろう。とここのところ一人で思っているんですね。」
 
課長の<そんなときなのに(キーワード)>を、言葉を使って伝えかえしをします。ここに課長の自責感が含まれているからです。
CLの話してくださった言葉を使い、CLが発言しているかのように要約する。自責感・無力感が感じられるところについてはこのぐらい言葉を補っていくことが味方なり、共感にもつながります。
また、
課長:「ドクターヘリ、消防がきて・・・(自責感)」
CO:「大ごとになりましたよね」
 
これも間違ってはないのですが、自責感を抱えているCLには責められている感じがします。これを、
 
CO:「思いのほか、大ごとになってしまいましたね」
 
と“思いのほか”と付け足す(盛る)、そして“なってしまいました(あなたの意図とは関係ないところで)”にすることで受け取りやすい柔らかい表現になります。
今回の事故だけではないですが、会社の中で誰かが休んでしまうと、違う誰かに仕事がわまってしまい本人が大変になることを、日常会話で“しわよせ”といいます。ですが、自分のせい(管理責任の甘さ)で怪我をさせてしまい誰かに仕事がわまってしまったと思っているCLに「仕事のしわよせがくるので疲労が・・・」と言ってしまうと、課長はやっぱりそうですよねと内に入っていってしまいます(孤独になっていく)。
相手が苦しくならない受け取りやすい言葉は、2人でいても一人ぼっち(孤独)にさせないのです。
無力感については、2の②を参考にしてください。
最後に、難しい専門用語やカタカナ文字を使わないように気を付けましょう。CL力が低いときには、わからなくても聞き返してくることがないです。そこからボタンの掛け違いが起こってくることもあります。
 
2.支援目的調整面接
① 場面を考えて、味方になる
支援目的調整面接と個人面談の違い、そして、目の前の課長さんも大変だった方なのだろうと受験者はわかっています。ですが、どうしても事務的に進めるほうが勝ってしまっていました。バランスが必要だと思います。
今回は、本社の人事総務の方らかの依頼です。そうすると本社とこの工場はどのような関係? 今回のクライシスサポートの当日の調整面接に、部長がいるのに、なぜ課長が? 部長と課長はどのような関係性? 課長とお話をしての決裁権はどこ? この工場での女性管理職は普通? 課長は、今回の出来事にどのように関わっていた?等 ここだけでも色々なQがたちます。これが上級(個人)2で学習する「バリア病E預金味方」の場面の1つです。それと同じようにリスクを考えます。
このことを念頭に置きながら、まず目の前の課長さんが今回の出来事にどう関わっていた?このQには課長の体験を聴きます。
→事故を目の前で目撃した課長ということがわかります。→きっと課長にはASRの反応が出ているので確認します(他の職員にも出ているし、課長さんと同じように・・・と説明もしやすくなります)→課長のASRに対して説明をします→要約して、課長のその状況を、本日いらっしゃらない部長さんはご存知ですか?(部長との関係性がわかります。)と尋ねてみます。知っていますとか答えてくれるうちに、私は本社から5年前に出向していた社員なんです。と聴けるでしょう。そうすると、本社に報告業務は課長の仕事になっているかもしれません。そして工場勤務ではあまりいない女性、その上管理職。・・・というように、Qだてをすることによって、しっかり味方になりながら体験が聴け、症状の説明をしながら、今回実施するツールの説明につなげられます。また、4つの痛いところにも十分配慮できます。
 
② 症状の説明は安心情報とツールの説明へのイントロダクション
体験を聴いていると、課長が次のように言い出しました「部下が苦しんでいるのに冷静に指示を出せたのは、私は本来冷たい人だったのではないかと思って・・・。やっぱり私おかしいですよね」
これは何を課長はいっているのでしょう。自責でしょうか? ASRの反応の1つ「マヒ」ですね。「マヒ」のことを知らないので「第二の無力感」も刺激されています。これを単なる自責感だけでとらえてしまうと、懺悔効果を皆さんたちは知っているので、受け止めて終わりになってしまいます。これでは不十分です。これは惨事の反応としっかりとらえて「おかしくないです」と言い切り、まず今の課長さんの「私はおかしい」にたいして無力感対策、そして「その反応は課長さんだからこそこの状況では起こる反応なのですよ。私たちは多くの事例でそのことをしっています」という安心情報で応えます。そこから、こういう反応のあるのですが、課長さんもしくは社員の皆さんはどうですか?と職員の反応を集めます。「あ~やっぱりそうですよね。実はですね・・・・」と、出来事の後の反応の説明をして、<みんなそうだよ・理由があるよ・期間限定だよ>を形付け、そこから情報提供の説明、アンケートの説明に行っても良いのです。
いずれにしても「おかしくない」と言ってもらえると味方感が増し、ここから作戦を一緒に考えられるのです。
 
③ ツールの説明は作業レベルまでおとして
大枠ツールの説明はできていました。ただ、ツールを使う目的・本当に実施可能かどうがの検証(シュミレーション)が不十分でした。
例えば、300名に心理テストを実施する場合、用紙の配布の仕方(メールなのか、紙で配布か)、配布するときにどのように伝えてもらうか?だれが伝えるか? 回収の方法、会社の方に見られないように封筒に入れて、上司に?それとも回収ボックスをつくる? 等 先方はこのサポートにお金をだしています、そして目の前の方が上司に報告する必要があることが多いでしょうその時に、上司から質問があっても答えられるように説明は丁寧に伝えていきます。
 
3.情報提供
① 弱い方(弱っている方)シフト
今回は、20名程度への情報提供でした。情報提供が終わり、審査員が「一番気がかりな人はだれですか?」と質問すると全員が「課長」とこたえました。そして、その課長は情報提供を聞いているひとりです。課長はこの場にいることに対して、何が一番怖いでしょう?
みんなの前で、自分のことを暴かれる・責められるのではないかということです。
よって、冒頭にこの情報提供の目的を伝えるか、今日は何を話すかをお伝えすると課長は安心して席に座ってられるでしょう。そして、今回は課長の反応を使って説明というより今回の出来事で起こりそうな一般的な反応を伝えると良いでしょう。
 
② 事例・比喩を使う
事例を使って説明してくださる方がとても多くいらっしゃいました。受講している側もとても想像しやすいです。
そして事例はできるだけその出来事とぴったりするものを選択してくださいとお伝えしています。ですが、本当に出来事がぴったりすることではないんです。事故の程度、一番苦しい人の反応にぴったりということです。
ご家族の中で子供が熱湯を被った事例をお話した方が数名いました。熱湯を被ったと薬品を被った、そしてそれを寒い冬に流水をかけた。きっと寒かっただろうに。出来事はぴったりしています。が、ご家族と社員、責任の取り方が違います。また、何年も前の出来事で今でもふっと思い出しますと事例の冒頭に言ってしまいますと、課長は「私もこの思いを何年も抱えて、わけもなくふっと思い出すのか~」と別のメッセージがでてしまいます。
このように、出来事はぴったりしていて良いです。ですが、その事例の結末、反応の出方、回復する時間経過が 安心材料としてどのように伝わっていくかがとても重要になります。そのために、どのように事例を使っていくかはもっと自己研鑽してください。
 
③ プレゼン力を鍛える
対象者は誰なのか の対象者はなぜここに来てあなたの話を聴くのか あなたは誰に何を期待されているのか そしてどのように期待に応えるのか。を考える。
そして、自分の作ったものを伝えよう(説明しよう)としている 自分に意識が行っている、大事なことは今弱っている方をこれ以上落とさないことだと忘れてしまっている場合は、大体失敗してしまいます。聴いている方が良かった学ぶものがあった、少し楽になったと思ってもらえることです。
そのためには、ご自身が作成したプレゼンを何度も何度も本番さながらに声を出し、観客も置いて練習するしかないのです。