<MRSI メンタルレスキューシニアインストラクター 紹介文>

MRSI(メンタルレスキューシニアインストラクター)紹介文

MRSI 下園 壮太

私は自衛隊で心理幹部、心理教官として、様々なシーンで人々の心を支えてきました。
特に、事故や同僚の自殺などの悲惨な現場で傷つく隊員をレスキューする現場は400件以上、体験しました。また、私自身もうつ状態を経験した強みを生かし、死にたい気持ちを抱える人に対しするレスキュー・復職は、200名を超える方々を支援してきました。
そのような実践で身に着けた知識とスキルをMC³(メッセージコントロール ベースド クライシスカウンセリング)としてまとめ、それを有志とともに一般の方々にも紹介しようと立ち上げたのが当協会です。
私は学者や研究者ではないので、学歴や研究歴はほとんどありませんが、その分、「現場で本当に役に立つ、使える」知識やスキルに関心を持ち、それを開発し、トレーニング方法を洗練してきました。
せっかくカウンセリングの道に興味を持った皆さんが、本当に現場で「やってよかった、人の力になれた」と実感できるような実力を身に着けていただきたい、そんな思いで協会を運営し、講座等の指導に当たっています。

MRSI 笹川 真紀子

私はトラウマケアに長年携わってきました。
最初は犯罪被害者の精神的サポートを行うことからこの世界に入りました。
その後ご縁があり、現在は災害や犯罪の被害者、または職業的に対人支援をする方々のメンタルヘルスに関する領域で活動しています。
私自身も、メンタルレスキュー協会で多くのことを学んできました。
その一つが「心の回復力」です。
人は生きていれば衝撃的なできごとに出会ってしまうことがあります。
それを絶対的に防ぐことはできないでしょう。心は傷つき、苦しい思いをすることになります。しかし、人間は(適切にサポートを受ければ)回復する力を持っています。
その回復力を信じてサポートを提供することが何より大事だと思います。
そんな思いを持って今日も「メンタルレスキュー」の現場に立ち続けています。

MRSI 村越 登祐

二輪草の花言葉:「友情」「協力」
 2008(平成20 )年、下園先生を中心とした衛生学校教官・東京消防庁・大学の先生の有志の方々により、自殺念慮対処と惨事対処を支える知識と技術を広く社会に普及する手段として、NPO法人メンタルレスキュー(MR)協会を立ち上げることになり、下園先生は国家公務員でしたので、民間団体の協会役職に就くことができませんでした。そこで、私に、理事長就任の依頼があり下園先生が2015(平成27)年に定年退官するまでの間就任することになりました。
私は、初代のMR協会の理事長就任後の8年間は我が人生の黄金時代だと考えて居りました。それは、開催されていた講座のすべてに出席し基礎講座と上級講座の技法と態度等を研鑽して身に付ける絶好の機会だったのです。
丁度このころ、年間の国内自殺者数が3万数千を越えており、東日本大震災の発生等もあり、自殺対処や惨事対処のカウンセリングの必要性が大変高まっており、近隣の企業、各種団体等の要請で、私自身講師として実践の場で技能の練度向上を図ることが出来ました。当時全国で自殺者が一番多かった秋田県の要請を受け、下園先生・小野田事務局長と3人で秋田市に出向いて、県の関係者に希死念慮対処の研修を担当したこともありました。