【ニュースリリース】宇宙飛行士の心のケアにNPOが協力(2021.4.22掲載)

2021年4月22日

【ニュースリリース】宇宙飛行士の心のケアにNPOが協力

実践的なメッセージコントロール ベースド クライシスカウンセリングのスキルを活用

宇宙飛行士の心のケアにNPOが協力

特定非営利活動法人 メンタルレスキュー協会は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)との契約に基づき、有人宇宙システム株式会社(以下「JAMSS」)がとりまとめる国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する日本人宇宙飛行士の健康管理運用業務に参加します。
 

■日本人宇宙飛行士の健康管理運用業務の概要
宇宙飛行士は、ミッションに指名されていなくても医学検査を行い、健康状態を管理・維持する必要があります。
ミッション任命後は、身体・精神的に最高のコンディションで打上げに臨めるように努め、帰還後は飛行前の体力と健康状態に戻れるよう、計画的にリハビリテーションを行います。
本業務において、表1に示すビジネスパートナーと、以下の業務を行います。
  ➀健康管理運用全体とりまとめ業務
  ➁年次医学検査支援および医学認定支援
  ➂栄養管理
  ➃運動・生理的対策
  ➄精神心理支援
  ➅放射線被ばく管理
  ➆宇宙食・生活用品関連業務

表1:健康管理運用体制



■本業務における役割と今後の展望
日本人宇宙飛行士の健康管理運用業のうち、精神心理業務に参加し、宇宙飛行士の精神心理面談を支援いたします。
今後は、心理面談だけでなく、宇宙飛行をする方々への、総合的心理ケアにも関わっていきたいと思います。



(C) JAXA/NASA

 
■特定非営利活動法人 メンタルレスキュー協会について
メンタルレスキュー協会はクライシス場面(惨事対応、自殺企図対応)で活躍できるカウンセラーを育成することを主目的に、特定非営利活動法人として2009年に設立されました。
主には、クライシスカウンセリングに関する講義と資格試験を提供しおり、これまでに、1500人以上のカウンセラーにクライシス・カウンセリングスキルをトレーニングしてきました。
また、当協会は、個人・企業へのカウンセリングを提供するとともに、市町村などのゲートキーパーや各企業などのメンタルヘルス教育などに講師を派遣しています。
さらに、企業等からの事故や自殺後の組織的心理支援の要望に応え、対応チームを派遣しています。 東日本大震災の後の日本赤十字社本社へのサポートや事故後の航空会社へのサポート、悲惨な環境から帰国した国境なき医師団・過酷な環境へ渡航そして現地で惨事に遭遇した独立行政法人国際協力機構へのケア、大学の自殺後の対応などの支援を行ってきました。



【本件お問い合わせ先】
特定非営利活動法人 メンタルレスキュー協会
事業部担当:前田理香・小野田奈美
電話番号:03-5944-9085
所在地:〒160-0003東京都新宿区四谷本塩町15-12カーサ四谷503
E-mail:jigyou@mentalrescue.org  
URL:https://mentalrescue.org/

【リリースPDF】
宇宙飛行士の心のケアにNPOが協力